2022年10月21日金曜日

第191回金曜会のお知らせ(11月11日)

 今回は、大阪大学大学院医学系研究科・感染症免疫学講座(大学院生命機能研究科・個体機能学講座)の石井 優教授にご講演いただきます。

 

石井先生は2006年から2008年までNIHに留学され、Dr. Ronald Germain (NIAID)のラボにおきまして生体2光子励起イメージングを習得され、骨代謝の制御機構を解明されました。

https://www.nih.gov/news-events/nih-research-matters/new-mediator-bone-breakdown-discovered

http://www.nature.com/nature/journal/v458/n7237/abs/nature07713.html

日本に帰国後、大阪大学免疫学フロンティア研究センターPIを経て現職に就任されました。

 

石井先生の研究室では免疫細胞社会の動的ネットワークに焦点を当て、生体イメージングを利用して骨代謝制御からがん研究まで、幅広い領域に亘って研究を進められています。

http://www.icb.med.osaka-u.ac.jp/index.html

 

今回、アメリカリウマチ学会(フィラデルフィア) 前にNIHにお立ち寄りいただき金曜会にてご講演いただける事になりました。この機会に是非、NIH研究員の皆様に石井先生とご交流いただければと思います。今回の講演はIn personのみの予定ですが多くの皆様のご参加をお待ちしております。

11月11日は祝日ですので、NIH入構とビル37への入場が制限されます。ご注意ください。

 

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第191回金曜会 2022年11月11日(金: Veterans Day, 祝日)

 

セミナー:午後4時より、ビル37 4階セミナー室(4041/4107)In personのみ

演者:石井 優先生(大阪大学大学院医学系研究科免疫細胞生物学)

演題:「生体イメージングで捉える様々な病態形成マクロファージ」

懇親会:午後6時より、Rockbottom Restaurant & Brewery(7900 Norfolk Ave. Bethesda MD 20814)

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(講演 要旨)

生命システムでは「動き」が重要である。多種多様な細胞の動態は時空間的に精緻にコントロールされている。このようなシステムの研究には、従来の組織学的解析法では不十分であった。固定・薄切した組織観察では、細胞の「形態」や「分子発現」などを解析することはできるが、細胞の「動き」を解析することはできない。細胞の動きを見るためには、「生きた細胞」を、「生きた組織」「生きた個体」の中で観察する必要がある。中でもマクロファージは、古くはカメレオンのように組織環境に応じて形質変化し、それが様々な組織での病態形成に関与することが知られているが、こういった細胞の機能は、組織から取り出すと失われ、生体内で見ることでしか解析できない。本講演では、演者がこれまで行ってきた様々な組織における生体イメージングと可視化情報に基づいたシングルセル解析の実際を紹介し、見ることによって初めて分かった見つかってきた新たな病的細胞種やその機能について解説する。




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