2011年1月21日金曜日

セミナーフォローアップのお知らせ

昨年ご講演いただきました、厚労省・ジョンズ・ホプキンス大の牧野様より、セミナーフォローアップの件でご連絡いただきました。
下記にメールを転載させていただきます。ご興味のある方は、リンク先もご覧ください。
また、牧野様が現在ご所属でいらっしゃるシンクタンクの記事リンクも併せて掲載させていただきます。

1)牧野様より、ワクチンの話題をご提供いただきました。
>NIH金曜会の皆様、

遅れ馳せながら、新年おめでとうございます。ホプキンスの牧野です。
地下鉄サリンや新型インフルのお話をして以来、ご無沙汰しております。そのときのワクチンの話題に関連して、日本のメーカーの活躍をご紹介したいと思います。

「化血研  次世代弱毒痘そう生ワクチンの開発について、 
米国政府から最大3,400 万ドルの資金提供を受ける契約を獲得」
(化血研 プレスリリース1月12日)

化血研とは、日本を代表するBiologicsの製造者で、インフルエンザ等おなじみのワクチンから、ボツリヌスの抗毒素など独自の製造ラインも持っている技術集約型の企業です。

2001年のテロ以来、生物兵器対策として需要が高まってきている天然痘ワクチンは、世界で3社のみ、異なるワクチンを製造しています。その中でも、化血研のもの(LC16m8)がWHO等で非常に高い評価を受けています。

このLCワクチンは、実は1970年台に日本の医療界がまさに産・官・学と連携して開発に取り組んだ、いわば国家プロジェクトのような製品です。天然痘の流行が抑えられ、副作用による事故のほうが多くなっていた当時、安全性が高いワクチンを求めて、小児での臨床試験を国家規模で行うなどして開発された「日の丸印」のようなワクチンなのですが、使い始める直前に種痘制度が廃止され、お蔵入りになっていました。遅すぎた大星由良助(忠臣蔵)といったところでしょうか。

そのワクチンがアメリカでの承認に向けて動き出すには、化血研の、そしてご担当の横手先生の想像を超える努力と決断がありました。ここに敬意を表したく存じます。

私も、前職のときには横手先生を国際会議に引っ張り出してプレゼンをお願いしたり、今回契約されたグラントの情報を紹介したりと、些細ながら思い入れ強く「日の丸ワクチン」を推しておりました。

米国政府ウェブサイトでの契約の詳細はこちらにあります。

このグラント(BARDA)全体の趣旨など簡単なことでしたら、私で答えられる範囲でお答えします。
NIHの皆様にも、是非こうした成果をご紹介したく、僭越ながらメールさせていただきました。

2)牧野様より、記事リンクを頂きました。
先日、私の投稿が働いているシンクタンクのウェブサイトに掲載されました。ご多忙のところ恐縮ですが、お目通しいただけますと光栄です。

「国際保健の新しい時代:危機管理と公平性の対立」

ご意見いただけますと幸いです。

3)牧野様のご連絡先は下記のとおりです。

0 件のコメント:

コメントを投稿