2023年8月29日火曜日

第202回金曜回(Re-scheduled)のお知らせ

延期となっておりました第202回金曜会(演者:水野直子先生)ですが、来る9月29日に改めてご講演いただけることになりましたのでご案内させていただきます。 

 演者である水野直子先生はNHLBIのPIであり、2021年のキャリアデベロップメントセミナーにおいても一度お話をいただきました。今回はサイエンスのお話に重心を置いて、先生が従事しておられるCryo-EMを用いた細胞の構造解析に関して、神経細胞についての話題を中心にしてお話しをしていただく予定です。

 NIHの日本人PIの先生のお話をうかがえる貴重な機会でもありますので、ぜひぜひ多くの皆様にお越しいただけたらと思います。

 なお、前回参加登録下さいました皆様も、参加いただけます場合は恐れ入りますが改めて参加登録をお願いいたします。

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第202回 NIH金曜会
  講演会:2023年9月29日午後6時よりIn person形式 
@Building 37 4階カンファレンスルーム (Room #4041/4107)
  演者:水野直子 先生(Senior Investigator, NHLBI)
  演題:クライオ電子顕微鏡を用いた構造生物学的細胞分析
     Cryo-Electron tomography - method to bridge
     scales in biological system 

 親会:午後8時ごろより
  @Guapo‘s Restaurant (8130 Wisconsin Ave) *******************************************************

2023年8月21日月曜日

第204回金曜回のお知らせ(オンラインセミナー)

今回の演者は東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の菊池寛昭先生です。

菊池先生は2019年より4年間、NHLBIのMark A. Knepper labでポスドクされておられました。留学中はKnepper Labで確立された尿細管単離技術を用い、代償性腎肥大のメカニズムを明らかにするためtranscriptome, proteomeを含む幅広い解析を駆使して研究を進めて来られました。未発表データの公開が出来ないため金曜会で講演いただく前に帰国(本年4月より東京医科歯科大学にポストを得られ、帰国)されましたが、今回NIHでの研究内容がNature Communication誌に掲載されましたこと(Kikuchi et al. Nat. Commun., 24, 3481, 2023)を受け、オンラインセミナーでご発表いただく運びとなりました。講演ではコロナ閉鎖期間中にBioinformaticsの解析を0から習得された経緯やジョブハントについてもお話しいただきます。

菊池先生は日本からご講演頂きますので、講演会・懇親会はonlineでの開催となります。
日本、アメリカから多くの皆様にご参加いただき、お会いできるのを心よりお待ち申し上げます。

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第204回 NIH金曜会 セミナー
講演会:2023年8月25日(金)午後7時よりonline開催(日本時間:8月26日(土)午前8時より)

 演者:菊池寛昭先生(東京医科歯科大学)
 演題:マルチオミクス解析を用いた腎肥大メカニズムの解明
- NIHの研究環境と強力なコミュニティ-

懇親会:講演終了後引き続きZoomにて

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講演 要旨

演者が20233⽉まで所属したMark A. Knepper博⼠の研究室は、世界で初めて尿細管単離の技術を確⽴させ(Methods Enzymol,1990)NGS解析と併せた多くの研究を報告してきました。これまで、腎臓癌などの病気の治療のために腎臓の⼀部を切除すると、失われた機能を補うために残った腎臓が⼤きくなる事が知られていました。しかし、どのようなメカニズムで腎臓の肥⼤が起きるのか、腎臓のどの部位で肥⼤が起きるのかなどが明らかにされていませんでした。今回、尿細管単離の技術を⽤いて、代償性腎肥⼤が起きやすい尿細管の部位を特定し、単離尿細管を⽤いた網羅的解析を⽤いて腎肥⼤が起きるメカニズムを“unbiased(仮説フリー)”に同定しましたので、紹介させていただきます。()

研究の内容以外に、コロナ期間中にバイオインフォマティクスを0から習得した経緯、NIHの素晴らしい研究環境等を紹介させていただきたいと思います。強⼒なNIHコミュニティがどのように研究の進⾏に繋がったかも、⾃⾝の経験談を踏まえてお話しできたらと思います。