第77回金曜会(6月13日金曜日)のご案内です。
演者はNCIに留学をされている芝 陽子先生です。
この度の講演では、一連の芝先生の研究から明らかとなりましたArfGAPsファミリーの細胞内輸送における重要性に関してお話をしていただく予定にしております。
また、芝先生は、昨年度より、アメリカ国内の大学、研究機関においてTenure track positionの獲得を目指されて就職活動をおります。準備期間も含め、アメリカでのジョブサーチで経験された内容に関しまして、金曜会の皆様と共有していただけないかとお願い致しましたところ、快諾いただきました。NIHでの研究生活後に、独立を目指される研究者の方にとりまして、有意義な講演かと思います。
講演(研究)内容
ArfGAPs(ADP-ribosylation factor GTPase-activating proteins)は、ヒトやマウスでは31の異なるアイソフォームが存在しています。従来の研究より、ArfGAP1は、ゴルジ体−小胞体間のCOP1小胞輸送に重要な役割を果たすことが知られていました。 芝先生は、ArfGAP1過剰発現細胞を用いた電子顕微鏡観察より、細胞内で小胞が過剰に形成されることを報告され、“ArfGAP1はCOPIとそのcargoをカップリングすることで小胞形成を促進する”という分子モデルを発表されています。
この知見をもとに、他の小胞輸送経路にもArfGAPsファミリーが小胞形成の促進を介して重要な役割を果たすという仮説を立て、ArfGAP3がライソソームへの受容体や酵素輸送の調節因子であることを同定されています。
ArfGAPsファミリーの細胞内輸送における重要性に関して、ご自身の研究結果を中心にお話をしていただく予定にしております。
多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。
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第77回金曜会(2014年6月13日金曜日)
セミナー:午後6時より、ビル37、4階セミナー室
演者:芝 陽子 先生
Laboratory of Cellular and Molecular Biology
Regulation of Ras Superfamily Section
NCI, NIH
演題:
ArfGAPs; Key regulators for cargo sorting
細胞内小胞輸送におけるArfGAPs family の役割
& アメリカでのジョブサーチについて
懇親会:午後8時より Penang(Bethesda)
参加締切:6月9日(月)
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